警備会社に必要なこと、それはエンゲージメントを高めること

皆さんエンゲージメント(engagement)という単語を知っていますか?
もし知らない方でも『エンゲージ(engage)』という単語は聞いたことがあるのではないかと思います。
エンゲージリング(婚約指輪)、勿論聞いたことがありますよね。

エンゲージ:婚約する、結婚の約束をする。といった意味で多く使われています。

それではここで言うエンゲージメントとはどういった意味かというと
(人事分野において)従業員の会社に対する愛着心や思い入れといった意味です。
ただしこれは会社側の努力もあって初めて従業員側に生じるものです。
「個人と組織が対等の関係で、互いの成長に貢献し合う関係」を指しています。

ここ最近、日本においてもエンゲージメント経営が注目されています。
しかしながら、日本企業におけるエンゲージメントは非常に低いと一般的に言われています。
個人的にはそういった中でも、警備業におけるエンゲージメントは更に数段低いのではないかと思っています。

それではエンゲージメントを高める為に何が必要か?
会社の社会に対するミッション(使命)、未来に向けてのビジョン、そして社会へのインパクトの与え方やバリュー(価値観)を明確にすることです。
そして組織に属する1人1人が自分の言葉でそれを発信し、組織として共有する場を設けることが大切です。
皆さんの会社では行っていますか?
多分、(警備会社に限らず)多くの会社では行っていないでしょうし、そういったことが重要と認識している会社でさえ少数派だと思います。
弊社でも残念ながら、行えていません。

自分は組織をどうしていきたいのか?(理想とする組織は?)
経営陣(幹部や部署長)はどう考えているのか、そして社員はどう考えているのか?そのベクトルは同一方向に向かっているのか?
どうすればより良い組織となるのか?

こういったことをPDCAの中でしっかりと回し、研修や会議の場、日々のコミュニケーションにおいて組織内で共有していくことが大切です。

ちょっと話は戻りますが、その為にはしっかりとしたビジョン、ミッションが必要なのです。

ちょっと比較する対象があまりにも大きすぎますが世界を代表するメガテック、GAFAのビジョン・ミッションについてここでは書かれています。
さすがに掲げているスケールが大きいですが、これらの企業は実践出来ていますよね。
ただこれらの企業は間違いなく現状で満足していないでしょう。

さてエンゲージに話を戻します。
エンゲージが高いとどういった効果が表れるのか?

社内の雰囲気、活気が良くなります。
それぞれが主体性を持ち学び行動し、発展する組織となります。
厳しい状況が生じても組織一丸となり、難局を乗り越えることが出来ます。(正に今ですよね!)
CS(顧客満足度)が向上します。
社員の定着が良くなります。
優秀な社員が集う組織となります。
業績が良くなり、社員の待遇改善にもつながります。

勿論、さて今日からエンゲージメントを高めようとスタートしても一朝一夕で何かが変わる訳ではありません。
しかし、取り組まなければ何も始まりません。
コロナウイルスで全世界が苦しむ今だからこそ、これを機会に皆が幸せとなるエンゲージメントを意識した経営、組織作りを始めていきませんか?