警備会社として半沢直樹から学ぶこと

『半沢直樹』の勢いが止まりませんね。
テレビの影響力が年々衰退し、テレビ離れと言われて久しい現在において初回から全話、視聴率が20%超え、昨夜の第8話に至っては25.6%だった様です。
本当に凄い人気ですね。

半沢直樹の人気はメガバンクという巨大企業の中で1人の中間管理職が、私利私欲や地位・名声の為に様々な不正を行う大企業経営者、自社の役員、国(政治家)と戦い、勝利を収める勧善懲悪的な要素にあると思います。
ああいった分かり易い悪役は居ないまでも、組織の中に蔓延る不満(こうしたらもっと良くなるのに、何で分かっているのにやらない)に対する救世主、そのペルソナとして描かれ、それに共感する人が多いのではないかと思います。

さて本題に入ります。
多くの会社には、あそこまで分かり易い悪役(私利私欲に塗れた経営者、役員、管理職)はまず居ないと思います。
しかし、もっと会社や自分が属する組織、そして顧客の未来を良くしようと、半沢直樹の様に戦える人材は居ますか?
大半の場合は、『本当はこうするのが正しいと思うけれど、自分にはどうにもならない』と諦めてしまうケースも多いのではないでしょうか?
特に日本人は良くも悪くも協調を重んじる国民性です。
誰が何と言おうとこれが正しい姿と突っ走れる様な人材は中々いないのではないでしょうか?

さて警備会社として正しい姿とはどんな姿でしょうか?
何よりも顧客の安心・安全を守る姿勢だと思います。
充分に防犯・防災に対する意識や知識はありますか?
もちろん有事を起こさない事が大前提の警備業ではありますが、有事の際にしっかり対応する準備は出来ていますか?
若い人材を採用し、しっかり教育する体制はありますか?
コンプライアンスはしっかりしていますか?
何よりも社員が自身の未来を想像し、前向きに働ける環境ですか?
多様性を認め、承認する風通しの良い企業文化ですか?
まだまだ続くコロナ禍の中、どう戦っていきますか?

社員それぞれが心の中に小さな半沢直樹を持ち、自社を正しいベクトルで成長させていこうという意識が何より大切なのではないかと思います。
当然立場ある人は、より大きな半沢直樹を心に住まわせること、これが重要ですよね。