警備業界に必要な人材採用と定着の向上

コロナ禍で日本経済は大きなダメージを受けており、飲食業界や観光業界、インフラ交通業界など業界全体として大きなダメージを受けている業界もあり、国内経済は大きく悪化しています。

当然ながら日本経済とリンクした形で国内雇用情勢も悪化し、大規模リストラ等のニュースを頻繁に見聞きすることが増えてきました。
そんな中にあっても私達警備業界は令和2年12月の有効求人倍率で6.82倍(実数、常用(除パート))と、依然として深刻な人手不足に喘いでいるというのが現状です。
さて雇用情勢が大きく悪化する中、その中にあっても人手不足に困っている要因は何でしょう?

・仕事内容に魅力が無い(と一般的に思われがち)
単純労働でスキルが身に付かない、シニア向けの仕事といったイメージで特に若い世代からは人気が無い。
・労働環境、待遇面
正社員であっても日給・時給で安定性が無い、休みが少なく労働時間も長い。
その他、福利厚生面も他業界の平均的な会社に劣る。
・将来の自分が(中長期的に働く)イメージ出来ない。
・会社の教育体制やフォロー体制に問題がある。

勿論、そうでない警備会社も多いとは思いますが、世間一般ではこういったイメージを持たれやすかったり、実際にそういった警備会社も少なくないと思います。
当社も休みは残念ながら多くはありません。
正社員については完全月給制でボーナスもありますが、給料が多いかと言うとそうではありません。
但し、給料がしっかり上がる制度は構築されていますので、本人の努力次第では給料も大きく上げることは可能です。

さてそれでは人が集まる警備会社、社員が定着する警備会社とはどういった会社でしょうか?
・仕事内容が魅力的
遣り甲斐とスキルの向上を感じ、若年層からも魅力的と感じられる仕事
・労働環境、待遇面
世間並み以上の給料や、休日があり
その他、福利厚生面も他業界の平均的な会社以上にある。
・将来の自分が(中長期的に働く)イメージが出来る。
しっかりと自立し、その世代に見合った生活と仕事を両立出来る。(ワークライフバランスの実現)
キャリアアップを実現し、それに見合った遣り甲斐、社内でのポジションや給与アップを得られる。
・会社の教育体制やフォロー体制がしっかりしている。
法定教育に留まらず独自の新入社員教育や階層別教育などが充実している。

はい、『人手不足に困っている要因』の真逆ですね。
更に本質的なことを言うなら『従業員エンゲージメント』の醸成だと私は思っています。
エンゲージメントに関することは当ブログにおいて何度も触れていますので、今回は詳細な説明は省略します。
簡単に言いますと『企業と従業員との絆』です。

①その絆を強くすることで、社員はより質や生産性の高い仕事をしようとします。
②それによりCS(顧客満足)が高まり、企業の業績は向上します。
③業績の向上により、企業は社員の給与や待遇をよりよいものに出来ます。
上記①~③のループにより、企業は飛躍的に発展していきます。

従業員あってこその企業です。
少しずつでも改善し、関係者皆が幸せな未来を思い描ける企業を目指して前進していきたいですね!