より良い会社を目指すために

いきなりですが、皆さんがお勤めの会社は良い会社ですか?

『とても良い会社で、何の不満もありません。』
と自信を持って言える人は少数派ではないかと思います。

以前のブログ『働くならどんな警備会社を選びますか?』
https://bit.ly/34DMduk

『良い会社』と一言で表現しても、それは千差万別で一人一人答える内容は違うと思いますが、いくつか例を挙げますと
・休みが多く、給料も良い
・世間一般での評価が高い会社(一流企業と呼ばれるような会社)
・ワークライフバランスがしっかりしている
・仕事に遣り甲斐があり、且つ公平・適正な評価基準を設けている
・上司や先輩に優秀な人が多く、自己成長を促してくれる環境
・風通しが良く、役職・勤続年数等に関係なく平等に意見を出し合い、また少数意見も尊重される環境
・ワークエンゲージメントが高い
・顧客からの評価が高い
・財務基盤が安定(倒産リスクが低い)しており、安心して長期就業できる
・先進的なビジネスモデルを有している
・離職率が低い
・将来を見据えてSDGsに真剣に取り組んでいる
・ダイバーシティ経営がしっかりと実践されている
etc

残念ながら『うちの会社は1つも該当していない』という方もいれば、羨ましいことに『うちの会社は全部該当する』という方もいるかも知れません。
ただ自分が勤める会社は客観的にどの立ち位置にいるかということは重要ですが、それ以上に重要なのは、テストの点数ではないので良い会社に100点は無いということを理解することではないかと思います。

企業理念若しくはそれに準じたものをベースにベクトルを合わせて、経営者・取締役、管理職、一般社員が其々の立場で会社を良くしようと常に考え、行動できる企業風土を醸成することが必要だと考えています。
私は前職で経営者の方を相手に営業する機会が多かったのですが、経営者の方から『どうせ、うちの社員の能力では・・・』といったニュアンスの言葉を耳にする機会も少なくありませんでした。
そして例外なくそういった会社では『うちの社長(取締役)の器では・・・』という声も聞こえました。

『子は親の鏡』ならぬ、『社員は社長の鏡』ですね!

まず良い会社(組織)作りに必要なのは相互理解と相互信頼です。
そしてアメリカの経営学者であるチェスター・バーナードは、組織(成立)の3要素として
・コミュニケーション
・協働の意欲
・共通の目標
を挙げています。
裏を返せば、上記3項目が成立していないものは『組織でさえない』とも言えます。

皆さんの会社は『組織の3要素』をどの程度のレベルで満たしていますか?
弊社はまだまだ改善の余地がありそうです・・・と言えば聞こえは良いですが、全然足りていないと私は感じています。
百里の道も一歩から!
出来ていないことから目を背けることは簡単ですが、それは組織としての成長可能性を否定し、漫然と衰退何れは消滅を招いているのと同じです。
ましてや現在は過去に例を見ないスピードで世の中が変化しています。
進化論で有名なダーウィンはこう言っています。
強い者、賢い者が生き残るのではない。変化できる者が生き残るのだ。
常に良い会社を追求し、変化し続けていきたいですね。

先に『良い会社』の例を挙げましたが、私は個人的に1番重要なのは
風通しが良く、役職・勤続年数等に関係なく平等に意見を出し合い、また少数意見も尊重される環境
ではないかと考えています。
その為には、しっかりとしたコミュニケーションと心理的安全性が不可欠になってきます。
なお、心理的安全性とは組織の中で自分の考えや気持ちを誰に対しても安心して発言できる状態のことです。
組織内の他のメンバーが、自分の発言を拒絶したり、罰したりしないと確信できる状態と言われています。
つまり組織内のメンバーがお互いの発言を尊重し合い、風通し良く且つ建設的なコミュニケーションを図ることが出来て、それを組織構成員が理解している状態です。
簡単な様でなかなか難しいですよね。
それが直行直帰も多く、一同に会する機会も少ない警備会社であれば尚更です。
ましてやコロナ禍における現在、警備業界に限らずコミュニケーションの在り方が問われています。

しかしその一方で、デジタルコミュニケーションは進化しています。
Zoomが一般的なツールとなり、多くの方が商談・ミーティング等で利用しているのではないでしょうか?
マイクロソフトのTeamsやLINE WORKS等でもZoom同様に、お互いの顔を見ながらのコミュニケーションが可能です。
またYoutubeの限定公開機能を用いれば、社長が全社員に向けた情報発信をすることも簡単に出来ます。
対面でのコミュニケーション機会は間違いなく減っていますがオンラインでのコミュニケーションに慣れ、また有効活用することで、良質なコミュニケーションを構築することは可能です。

やれない理由を挙げるのではなく、やる必要性と意義を考え、より建設的且つ活発なコミュニケーションを推進していきたいですね。
それが良い会社への第一歩ですから! 毎度のことながら自戒の念を込めて。