警備業におけるマーケティング戦略

あの現代経営学の父と言われているピーター・F・ドラッカー(『もしドラ』こと『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』のドラッカーです)は

「マーケティングの目的は、販売を不必要にすることだ。マーケティングの目的は、顧客について十分に理解し、顧客に合った製品やサービスが自然に売れるようにすることなのだ」

と言っています。

 

今、警備業会は深刻な人手不足が続いており、新規のお問い合わせがあってもその御依頼を全て請けられるという警備会社は、ほぼ皆無と言っても過言ではないかと思います。

そういう現状において、警備会社における『マーケティング』とは何でしょう?

当然AIやロボットにより人手不足を解消する取り組みは大きな柱だと思いますが、これはごく一部の開発、運用が出来る資本と人材を兼ね備えている業界最大手に属する会社でないとなかなか厳しいでしょう。

 

それでは多くの警備会社にとってはどうでしょう?

矛盾して聞こえるかも知れませんが、やはり会社の屋台骨を支える人材強化(質的・数的)でしかない訳です。

先ずは求職者に自社の存在を知ってもらい、興味をもち、この会社に入ってみたいと思うようになり、強く記憶に残し、応募し入社に至る。

そうですAIDMAの法則そのものを採用戦略に落とし込み、実践することだと思います。

 

採用におけるペルソナ(入社してもらいたい人物のイメージ)を明確化し、どうすればその人材に自社を知ってもらい、入社し長期定着することでスキルとキャリアを磨いて貰えるかが何より大切だと思います。

求人広告は出しているけれど求人広告費がね・・・

社員の定着がね・・・と愚痴で終わっていませんか?

 

自社のハード、ソフト両面を常に進化させ魅力あるものとする為に、ソフトバンクの孫社長の言葉を借りると『脳がちぎれるほど考えよ』です。

惰性で動いているだけの組織は、いつか完全に止まります。

物理的に永久機関が存在しないことと同じです。

組織全体のベクトルを合わせ考え抜き、不撓不屈の精神をもってチャレンジし続ける。

 

そうありたい、そうならなければいけないと思っています。本日も自戒の念を込めて!

同業者の皆さん、頑張っていきましょう!