この1年を振り返ると共に警備会社として思うこと

コロナに始まりコロナで終わろうとしている2020年も、残すところ約1週間となりました。
休みの長い会社の場合では年末年始休暇が11日以上、2週間近く休みとなる会社も多いのではないでしょうか?
ただこのコロナ渦にあっては休みが長くても・・・ゆっくり身体を休めて年明けに備えたいと思います。

緊急事態宣言時は弊社でも初の試みとなる一部リモートワークと出勤調整を行い、乗り越えてきました。
弊社では幸いにもコロナによる大きなダメージはありませんでしたが、業種や職種によっては有形無形の大きなダメージを受けた組織や人も多いのではないかと思います。
また大変な労働環境とコロナリスクの中で患者に日々向き合い、文字通り医療現場の最前線で戦い続けている医療従事者の皆様には、頭が下がる思いです。

今年はコロナ渦の影響から先に述べたリモートワークを始め、働き方に対する企業の考え方や対応が大きく変化した年となりました。
また働く従業員側も働き方や、職場環境について改めて考えることが多い1年となったのではないでしょうか?
例えば社員を会社に出社させることを第一に考え、感染リスク対策をしっかりと行わなかったり、また非効率な働き方を改めようとしない組織に対して、従業員は幻滅することがあるでしょう。
それが引き金となって退職を考えることもあるのではないでしょうか?

業務内容や組織規模の差、会社の懐事情などリモートワーク等を出来ない環境は当然あります。
医療従事者や介護職の方もそうですが、製造や工事の現場で働く方、私達警備会社で働く現場の警備員も勿論そうです。
まだまだ人が直接、仕事をしないと現場が回らない業界です。
しかし出来ることから変えていかないといけません。

多くの人が昨年まで当たり前の様に楽しめていた休日の過ごし方が大きく変わり、圧倒的に自宅で過ごす時間が増えました。
友達と大勢で集まったり、人混みが出来るであろう場所への外出は多くの方が自粛しています。
そしてその状況がいつまで続くかは予測や想像の域を出ません。
そういった状況下でストレスが蓄積されて、メンタルに不調をきたす方も少なくないと聞きます。

社員のメンタルをしっかりと把握、管理することも使用者責任として大切なことですし、こんな状況下だからこそ、より従業員エンゲージメントを高める為の施策を考え、打ち出さないといけません。
この会社でなら厳しい現状を上司や仲間と乗り越えられるという相互信頼であり、希望が重要となってきます。

以前も触れましたが、日本の従業員エンゲージメントは先進国の中で最も低い位置にあります。
またその中でも、企業規模や業界によって大きく異なっていることは各種統計からも明白です。
そういったことを考えると当社のエンゲージメントも、残念ながら間違いなく高くはないでしょう。
エンゲージメントの向上が従業員の長期定着を実現し、社員の能力開発を促し、更にはCSの向上と企業規模の伸展に繋がるものと思っています。

従業員が感じていることは何でしょう?希望は何でしょう?また悩みや不満はなんでしょう?
しっかりと見ましょう!
しっかりと聞きましょう!
しっかりと言いましょう!(伝えましょう)
良い意味での三猿(見ざる、言わざる、聞かざる)は必要ですが、ネガティブな三猿は必要ありません。

エンゲージメントの柱はしっかりとした社内コミュニケーションであり、風通しの良い職場環境です。
少しずつでも正しいベクトルで向かっていきたいと考えています。