交通誘導検定2級の合格は難しい?
みなさんこんにちは。
12月20日(火)に行われた栃木県警備業協会主催の研修会に参加してまいりました。
今回の研修会は交通誘導検定2級特別講習合格へのポイントと題し、講師の方々に実技訓練の模範・解説と合格に向けて警備会社の取り組み、講習前送り出し教育の重要性などを解説していただきました。
交通誘導2級を取得する方法は2つあります。
1つは登録講習機関が行う講習会を受講して修了考査に合格する方法。(特別講習)
そしてもう1つは公安委員会が行う検定を受験する方法があります。(直接検定)
直接検定は公安委員会が実施している直接検定を受験する方法で、試験内容は実技と筆記となっており、実技試験は減点式で90点以上、筆記試験は60分間で5択問題20問が出題され、同じく90点以上で合格となります。
登録講習機関が行う講習会を受講して修了考査に合格する場合(特別講習)、この方法は公安委員会の登録を受けた登録講習機関が実施する講習を受講することで資格を取得できる方法です。
直接検定の合格率は特別講習と比較して格段に低いと聞いております。
栃木県警備業協会主催の交通誘導2級特別講習の合格率は令和初年度61.1%、令和2年度58.7%、令和3年度66.1%、令和4年度68.9%と平均して6割台となっております。
では何故、直接検定と特別講習では合格率に大きな開きがあるのでしょうか?
1つは実技訓練の独学が難しい点が挙げられます。
訓練内容は交通誘導の基本動作、警笛の使用方法、緊急時の対応など多岐にわたる為、実技訓練の技能習得には特別講習講師又はそれに準ずる技能を有する講師からの指導が必要です。
採点基準を把握していないと一見形は出来ていても、採点基準から逸脱しており想像以上に点数が悪いということになりかねません。
その点、特別講習では講師の方々に不安な箇所や疑問点を質問し、細かな指導をしていただける体制が整っているので合格に向けて効率よく学習できます。
学科試験でも直接検定では試験のみの実施の為、自身が内容を熟知していないと合格する事は難しい一方で、特別講習では7時間、講師の方々に過去の出題傾向などを含め警備業務の基本的事項、関係法令等丁寧に解説してもらいます。
但し、特別講習に行けば誰でも交通誘導2級が受かるということではありません。
講師の模範演技や解説をスムーズに理解するためには、会社内での事前研修で理解を深めてから講習会に参加することが理想だと考えています。
当社では特別講習受講に際して社内講習を2日行い、社内の教育担当と直近の検定合格者に実技訓練のポイントや前回の講習で講師の方たちに指導された内容などのアドバイスを行っています。
また学科では特別講習で出題された問題を基に模擬テストを実施、合格者が過去に使用した教本を活用し、要点の学習に取り組んでいます。
11月に行われた交通誘導2級の特別講習では当社からシニア世代の隊員2名が受講し、2名とも無事合格いたしました。
70歳越えての資格取得の挑戦、そして合格には私も刺激をもらいました。
何事も勇気をもってチャレンジして行きたいですね!
最後までお読みいただきありがとうございました。