『いかのおすし』とデジタル、安心・安全について
先日、小山市で世間を騒がせるニュースがありました。
大阪で行方不明になっていた小学6年生の女の子が、弊社のある栃木県小山市で無事保護されました。
小山市に住む35歳の男がSNS(有名な人気ソーシャルゲームではとの情報もあります)を利用して女の子を大阪の自宅公園そばに誘い出し、大阪から容疑者宅の有る小山市に連れ帰りました。
小学生の女の子は自力で容疑社宅から逃げ出しましたが、自宅には更にもう1人中学生の女の子も誘拐されていたという事件です。
さて唐突ですが皆さん、タイトルにある『いかのおすし』を知っていますか?
「いかのおすし」とは
(知らない人について)いかない
(知らない人の車に)のらない
おおきな声をだす
すぐにげる
しらせる
の頭文字をとった、防犯のための標語です。
現在多くの小中学校で教える機会の多い標語で、その世代の子供を持つ方は耳にしたこともあるかと思います。
ただ1つここで気になる点としては『知らない人』の認識についてです。
非常に曖昧な表現ですよね・・・、親や先生が知らない人と認識する対象と子供が知らない人と認識する対象が大きく異なる可能性があります。(当然、個人々々によっても、その線引きが異なると思います)先ずは『知らない人』の認識を一致させることも必要ですね。
また今は昔と違ってインターネットが身近にあり、パソコンやタブレット・スマホだけでなく、ゲーム機、テレビ、AIスピーカーなどあらゆる物で知らない人と繋がることが出来ます。
非常に便利な一方で、一昔前の様に子供が誰とどの様につながっているかを完全に理解することは難しいかも知れません。
それではどの様にネットの世界で子供の安全を担保するか?
『ITリテラシーを高めること』も重要です。
ただ、本来であれば子供にそれを教える立場の親や先生がITリテラシーが高いかと言うと・・・
常識的なレベルで言うと、不必要に自分や自分の周りにいる人達の個人情報を教えない。
画像のやり取りは避ける(画像には多くの情報が含まれているので、そこから重大な個人情報を与えてしまう可能性もあります)。
相手のプロフィールを鵜呑みにしない(小学生・中学生を自称している大人の可能性も)などなど。
もう少し上のレベルで言うなら、どの様な環境・設定でデバイスを用いるか?
セキュリティ対策は?
クラウドの共有設定はどうすべきか?
自宅のWI-FIに関する設定は?
などなど考えるべきこと、子供にも考えさせることは沢山あります。
与えられたデバイスを最低限使うだけなら今の時代、4、5歳の子供でも出来ます。
どう便利に安心・安全に使うかが重要です。
それを子供にしっかり教え伝えるには、それを教える大人の側が、最低限のITリテラシーを持っていないといけません。
自信が無い人は勉強しましょう、自信のある人は更に勉強しましょう。