最近ちょっと心配なこと

以前、リーマンショック時において一部犯罪が増加したというお話をしました。

ウィズコロナ時代の店舗巡回警備

この中で、2008年9月に発生したリーマンショック時には翌2010年1月~6月の警察庁統計によると
強盗(前年比17.5%増)、ひったくり(同14.5%増)、万引き(同6.4%増)と大幅に増えています。リーマンショックを遥かに上回ることが予測されるコロナ不況において、防犯対策の強化が重要であることは間違いないと思われるという話をしました。

しかし7月30日の日経新聞によると、2020年上半期の刑法犯の認知件数は前年同期より5万6010件少ない30万7644件(15.4%減)だったようです。
その要因はコロナ渦での外出自粛により、ひったくりや路上強盗、自転車盗などの街頭犯罪が大幅に減少したことによるものでした。

上半期の刑法犯15%減 コロナ禍で街頭犯罪少なく

さてそれでは何が最近ちょっと心配かというと、今まであまり多く聞くことのなかった類の犯罪をニュースで見聞きするケースが増えている様な気がしませんか?
あくまでも私の感覚的なもので、実際の刑法犯の認知件数としての増減は分かりませんが、爆破予告や、家畜の窃盗など、コロナ禍前にそうそうニュースで見聞きしないケースの犯罪に触れる機会が多くなった様な気がします。

例えば、度重なる爆破予告
弊社がある栃木県もそうですが、お隣の茨城県においても何度か発生しています。
この安全な日本において、爆破予告が現実のものとなるケースはほぼ皆無ではないかと思います。
しかし自治体や教育機関、警察なども含めて、100%いたずらと断定する訳にはいかず、多くの人手が割かれ、場合によっては公共施設や学校が閉鎖されたり、また私共のような民間警備会社が警備を依頼されることもあります。
これは完全な威力業務妨害であり、悪戯では済まされない歴とした犯罪です。

メールであれ、電話であれ、掲示板やSNSへの書き込みであれ、警察が本気で動けば、かなりの確率で犯人に行き着くことが出来ます。
軽い悪戯のつもりが逮捕され、またニュースや新聞で実名が公表され、今後の人生に大きなハンデを抱えることさえあります。
当たり前ですが絶対にやってはいけません。
そんなことは今時、小学生でも分かりそうな気がしますが、コロナ禍でのストレスが人から正常な判断を奪っているのかも知れませんね。

また家畜泥棒がニュースになることも多く、お隣の群馬県では大きなニュースとなっています。
これについては動く動物が相手であるし、また鳴き声も大きいでしょうから、犯行の最中に人と出くわす可能性も高いのではないかと思います。
そうなると窃盗ではなく、出くわした人に危害を加える強盗もしくは事後強盗となる可能性も高く、たまたまその犯罪を目撃した方が大きな犯罪に巻き込まれるリスクとなります。

いずれにしても色々と心配な今後、犯罪が増えないことを祈るばかりです。
また警備業界の一員として犯罪抑止を意識して仕事、生活をしていきたいと考えています。