良い会社の大黒柱となるのは経営者

警備業界は99%以上の中小零細規模の警備会社によって支えられている業界です。
また中小零細企業は日本の経済や社会にとって重要な役割を果たしています。
しかし中小零細企業経営者の中には自分の能力やビジョンに欠けている人も少なくありません。
優秀でない中小零細企業経営者は自社の成長や競争力を阻害し、従業員や取引先、顧客に不満や不信感を抱かせることがあります。
それでは優秀でない中小零細企業経営者の特徴とは何でしょうか?
また、それを改善する手法はあるのでしょうか?

 

~優秀でない中小零細企業経営者の特徴として、以下のようなものが挙げられます~

– 自分の弱点や課題を認めない。自分は完璧で、失敗や問題は他人や環境のせいだと思っている。

– 情報や知識に疎く最新の動向や技術に対応できない。
自分の経験や常識に固執し、変化に柔軟に対応できない。

– 意思決定が遅く、迷いや後悔が多い。
また自分で決められないことが多く、他人に頼ったり、決めたことをすぐに変えたりする。

– コミュニケーションが不得意でリーダーシップがない。
従業員や取引先、顧客との関係を築けず信頼や尊敬を得られない。

– モチベーションが低く、目標やビジョンがない。
自分や自社の将来に対して希望や野心がなく、現状維持に甘んじている。

 

これらの特徴を持つ中小零細企業経営者は自分の無力さに気づかずに、自社の発展を妨げてしまいます。
しかし、これらの特徴は決して固定されたものではありません。
以下のような手法を取り入れることで、自分の能力やビジョンを高めることができます。


– 自己反省やフィードバックを積極的に行う。
自分の弱点や課題を客観的に見つめ直し、改善策を考える。
従業員や取引先・顧客からの意見や評価を聞き入れる。

– 情報や知識を常に更新し学び続ける。
最新の動向や技術に関心を持ち、自分の業界や市場に関する知識を深める。
新しいことに挑戦し失敗から学ぶ。

– 意思決定を迅速かつ論理的に行う。
自分で責任を持って決めることができるように情報を収集し、プロセスを整える。
また、決めたことに対しては、迅速かつ正確に実行することが大切です。

  • コミュニケーション能力を向上させる。
    従業員や取引先・顧客とのコミュニケーションを積極的に取ることで相手の気持ちやニーズを理解し、信頼関係を築くことができます。
    またリーダーシップを発揮することで従業員のモチベーションを高め、チームの力を引き出すことができます。
  • 目標やビジョンを持つこと。
    自分や自社の将来に向けて明確な目標やビジョンを設定し、その実現に向けて行動することが大切です。
    目標を設定することで自分自身や従業員のモチベーションを高め、組織全体が一体となって働くことができます。


以上のように自分自身を改善することで、自社の成長や競争力を高めることができます。

ただし、これらの手法を取り入れるには自分自身を客観的に見つめ直し、改善に向けた意欲や行動力が必要となります。
また従業員や取引先・顧客とのコミュニケーションを大切にすることで自社の信頼や評判を高め、長期的な発展を目指すことが重要です。

①コミュニケーション能力を向上させ、従業員や取引先・顧客とのコミュニケーションを積極的に取る為に必要なこと。

コミュニケーション能力はビジネスにおいて非常に重要なスキルの一つです。
特に中小零細企業経営者は自分の会社のビジョンや方針を明確に伝えることができなければ従業員や取引先・顧客との信頼関係を築くことができません。
しかし多くの中小零細企業経営者はコミュニケーション能力に自信がないと感じています。
そこでこれからコミュニケーション能力を向上させ、従業員や取引先・顧客とのコミュニケーションを積極的に取る為に必要なことを紹介します。


まず、コミュニケーション能力を向上させるためには、自分の弱点や課題を把握することが大切です。

自分のコミュニケーションスタイルや傾向を客観的に分析し、どのような場面でどのような問題が起きやすいかを明らかにしましょう。
例えば話すことが苦手な人はプレゼンテーションや交渉などで緊張してしまうかもしれません。
聞くことが苦手な人は相手の意見や要望を十分に理解できないかもしれません。
書くことが苦手な人はメールや報告書などで伝えたいことが伝わらないかもしれません。
自分の弱点や課題を知ることで、改善すべきポイントや目標を設定することができます。

次にコミュニケーション能力を向上させるためには実践的なトレーニングやフィードバックを受けることが効果的です。
自分で勉強するだけでは実際のコミュニケーションシーンでどう対応すべきかわからない場合もあります。
そこで専門家や経験豊富な人からアドバイスや指導を受けることで、自分のコミュニケーションスキルを客観的に評価してもらい、改善策や具体的なアクションプランを立てることができます。
また実際に従業員や取引先・顧客とのコミュニケーションを図る際には積極的にフィードバックを求めることが大切です。
相手からどのように感じられたか、どのような印象を与えたか、どのような改善点があるかなどを聞くことで、自分のコミュニケーションスタイルを客観的に確認し、改善することができます。

 

また、コミュニケーション能力を向上させるためには自分自身がコミュニケーションを大切にしているかどうかを振り返ることも必要です。
自分自身がコミュニケーションを重視していなければ、従業員や取引先・顧客も同じようにコミュニケーションを大切にしてくれません。
そのため自分自身がコミュニケーションを大切にし、利害関係者とのコミュニケーションを積極的に取ることが重要です。
自分自身がコミュニケーションを重視することで信頼関係を築き、会社の成長に繋げることができます。

更にコミュニケーション能力を向上させるためには常に学び続けることが重要です。
ビジネス環境は常に変化しており、新しいテクノロジーや手法が次々に登場しています。
自分自身が常に学び続け、新しい情報や知識を吸収することで自分自身のコミュニケーションスキルを向上させることができます。
さまざまな書籍やビジネスセミナー、コミュニケーション教育プログラムなどを活用し、常に学び続けることを心がけましょう。

何度も繰り返しますが自分自身がコミュニケーションを大切にしていることが、従業員や取引先、顧客にも伝わり、信頼関係を築くことができます。
こうした取り組みは、長期的な視野に立った経営戦略として捉えることができます。
コミュニケーション能力を向上させることは会社の成長にとって欠かせない要素であり、積極的に取り組むことが求められます。

また、コミュニケーション能力を向上させるためには他者の視点に立って物事を考えることも大切です。
相手の立場や感情、ニーズを理解し、それに合わせたコミュニケーションを取ることで相手に対する共感や理解を深めることができます。

このように相手に対する思いやりや配慮を持つことが、より良いコミュニケーションを築く上で不可欠な要素となります。
コミュニケーション能力を向上させることは、ただ自分自身が上手に話すことだけではありません。
聞く力や表現力、そして適切なタイミングでのコミュニケーションなど、様々なスキルが必要とされます。自分自身の強みや課題を把握し、必要なスキルを磨くことで、より高度なコミュニケーションスキルを身に付けることができます。

中小零細企業経営者として自分の能力や自社の状況に不満を持っている方は多いかもしれません。
しかし無力だと自分を責めるのではなく明確な目標やビジョンを持ち、それに向かって努力することが大切です。
目標やビジョンがあれば自分や自社の強みや弱みを客観的に把握できるようになり、適切な戦略や行動を選択できるようになります。
また自分や自社の成長や進歩を測ることができ、モチベーションや自信を高めることができます。
それではどのようにして明確な目標やビジョンを持ち、それに向けて行動することができるのでしょうか?以下にいくつかのポイントを紹介します。

  1. 自分や自社の現状を客観的に分析する。
    まずは自分や自社の現状を客観的に分析することが必要です。
    どんな問題や課題があるのか?どんなニーズや市場があるのか?どんな競合や優位性があるのか?など、様々な視点から自分や自社の状況を把握しましょう。
    このとき客観的なデータやフィードバックを活用するとより有効です。
    また自分や自社の強みや弱みも正直に認めることが大切です。
    強みは活かし、弱みは改善することで、より良い結果を得ることができます。
  2. 自分や自社の理想像を描く。
    次に自分や自社の理想像を描くことが必要です。
    どんな姿になりたいのか?どんな価値を提供したいのか?どんな影響を与えたいのか?など、様々な視点から自分や自社の理想像を描きましょう。
    このとき、それが現実的ではなくても構いません。
    夢見ることで可能性や創造性を広げることができます。
    また理想像は具体的で明確であることが大切です。
    曖昧ではなく具体的にイメージできるようにしましょう。
  1. 現状と理想像のギャップを埋めるための目標やビジョンを設定する
    最後に現状と理想像のギャップを埋めるための目標やビジョンを設定することが必要です。目標は具体的で測定可能で達成可能で関連性が高く期限がある(SMART)ものにしましょう。例えば、「来年度末までに売上高を10%増加させる」などです。
    またビジョンは長期的なものであり、自分や自社の方向性を示すものです。
    例えば「5年後には業界トップシェア企業として認知される」などです。
    目標やビジョンを設定する際には先ほどの現状分析や理想像の描き方を参考にするとより具体的で明確なものになります。
  2. 目標やビジョンに向けたアクションプランを立てる
    目標やビジョンを設定したら、それに向けたアクションプランを立てる必要があります。
    アクションプランは目標やビジョンに向けた具体的な行動やスケジュールを定めるものです。
    アクションプランを作成する際には具体的な行動やスケジュールに加えて、必要なリソースや担当者、予算なども明確にしておくとより実行しやすくなります。


 5.目標やビジョンを達成するための取り組みを継続する
 目標やビジョンを設定しアクションプランを立てたら、最後にその実行を継続することが必要です。
 目標やビジョンを達成するためには努力や時間が必要です。
 そのためには常に目標やビジョンを意識しアクションプランに沿って取り組んでいくことが大切です。
 また達成したとしても目標やビジョンを更新し、更なる成長を目指すことが重要です。

以上のポイントを踏まえ明確な目標やビジョンを持ち、自分や自社の将来に向けて行動することができます。
現状分析や理想像の描き方をしっかり行い、具体的な目標やビジョンを設定し、アクションプランを立てて実行することで、自分や自社の成長や進歩を達成することができます。

これらを踏まえて警備会社は経営者自らが高い問題意識を持ち、経営にあたらないといけません。
それが出来ない経営者とその経営者が率いる企業は、今後間違いなく市場からの撤退が余儀なくされることでしょう。
従業員、顧客の為にも決してそうならない様に経営者自らが正しい判断軸を持ち、能力を高め変化の激しい市場に適応することが求められています。
その姿は必ず従業員に伝播し、より良い組織へと向かっていくことでしょう。
当然、経営者だけが頑張ったところで良い組織にはなりませんが、中小零細企業において組織を力強くリードする経営者がいないことには正しく発展することは絶対に望めません。
良い警備会社とする為にも職種や職制を問わずに全社一丸となり、理想の姿を追求していきたいですね。