シニア世代の方が警備業界で働くメリット、デメリット

警備業界はシニア世代の方の雇用を積極的に行っている業界の一つです。
それではシニア世代の方が警備業界で働くメリットとしてはどのようなことが考えられるでしょうか?

– 警備員として働くにあたり、これまで培ったスキルや経験を活かせる
– 社会貢献感や遣り甲斐を感じられる
– 健康維持やコミュニケーション能力の向上につながる
– 収入や福利厚生が安定している


しかし、一方で、シニア世代の方が警備業界で働くデメリットも無視できません。
以下に、主なデメリットをいくつか紹介します。

– 身体的な負担が大きい
警備業務は、立ち仕事や歩き回る仕事が多く、身体的な負担が大きいです。
特に、夜勤や長時間勤務は、睡眠不足や疲労がたまりやすく、高齢者にとっては健康面でのリスクが高まります。
また、暑さや寒さなどの気候条件にも耐えなければならず、体調管理が難しくなります。

– 精神的なストレスがかかる
 警備業務は、緊張感や責任感が常に伴う仕事です。
特に、不審者やトラブルに対応する場合は、冷静さや判断力が求められます。
シニア世代の方は若年層と比べると反応速度や記憶力が低下していることもあり、精神的なストレスがかかりやすくなります。
また新たな環境での上司や同僚との人間関係そのものもストレスの原因になることがあります。


-キャリアアップの機会が少ない
警備業界は会社にもよりますが、年功序列や組織的な昇進制度があまり整っていない業界です。
シニア世代の方は若手社員に比べてキャリアアップの機会が少なく、報酬や待遇の向上も多くは期待出来ない場合もあります。
また新たな技術や知識を学ぶ必要性も比較的低いことがあり、スキルの停滞や退屈感を感じることもあります。


以上のように、シニア世代の方が警備業界で働くデメリットは少なくありません。
しかし、これらのデメリットを克服する方法もあります。例えば、

– 身体的な負担を軽減するために、適度な運動やストレッチを行うことが重要です。
また、食事や睡眠をしっかりとることも健康管理のためには必要です。

定期的な健康診断を受けることで、健康管理を徹底することが大切です。

・精神的なストレスを軽減するために、上司や同僚とのコミュニケーションを大切にしましょう。
またトラブルや緊急事態に備えて、トレーニングや社内訓練を受けることで対応力を向上させることも必要です。

・キャリアアップの機会を増やすために、自己研鑽やスキルアップに取り組むことが重要です。
新しい技術や知識を学び自分自身のスキルをアップデートすることで、キャリアアップのチャンスを増やすことができます。
当社でも60歳を超えてから警備業務検定にチャレンジし、見事合格した隊員さんも少なくありません。

以上のように、シニア世代の方が警備業界で働くデメリットはあるものの、適切な対策を講じることで克服することができます。
自分自身の健康管理やスキルアップに取り組み、より充実した職場生活を送ることができるようにしましょう。


再度警備業界で働くメリットに目を向けると、若い人だけでなくシニア世代の方にも魅力的な要素が複数あります。
それは以下のようなメリットがあるからです。

1.職種や勤務地が豊富に選べる
警備業界は工事現場やイベント会場、商業施設や学校など、さまざまな場所で警備員が必要とされています。
そのため、自分の興味や適性に合わせて、職種や勤務地を選ぶことができます。
例えば人と接するのが好きな方は施設の守衛業務(出入管理)や案内の仕事を選べますし、静かに仕事をしたい方は夜間や閉店後の巡回や監視の仕事を選べます。
また近くの現場で働きたい方は自宅から通える範囲で勤務地を探せますし、遠くの現場で働きたい方は、交通費や宿泊費が支給される場合もあります。
自分のライフスタイルや希望に合わせて、柔軟に働くことが可能です。

2.経験やスキルが活かせる
警備業界ではシニア世代の方が持っている経験やスキルが大いに活かせます。
例えば前職で培ったコミュニケーション能力やマナーは、お客様や関係者と円滑に対応するために役立ちますし、社会人としての常識や責任感は安全や秩序を守るために必要です。
また趣味や特技なども活用できます。
例えば音楽やスポーツなどのイベント会場ではそういった分野に詳しい方が求められますし、英語や中国語などの外国語が話せる方は、外国人客の対応に重宝されます。
自分の得意分野を活かして、仕事の幅を広げることが可能なのも警備業界の魅力と言えます。

3.健康や社会性を保つことができる
警備業界では体力的にも精神的にも健康的な生活を送ることができます。
体力的には歩いたり立ったりすることで適度な運動になりますし、定期的な健康診断や研修もあります。
メンタル面においても幅広い世代の仕事仲間やお客様とコミュニケーションを取りながら働くことで、常に社会性を保つことができます。

これまで述べたように警備業界でシニア世代の方々が働くにあたり、メリットもあればデメリットもあります。
それらを認識した上で、是非健康的に働いて頂きたいと思っています。

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