プロとアマチュアの違い、警備におけるプロフェッショナルとは?

皆さんはプロとアマチュア(素人)の違いについて考えたことはありますか?
プロをその分野(仕事)でお金を稼ぐ人と定義するなら、仕事(アルバイトも含む)をしている人は全員プロとなります。

しかし実際のプロフェッショナルとはどういうものでしょうか?
例えば先日、テニスの全豪オープンで優勝した大阪なおみ選手や、プロ野球の田中将大投手は誰もが認める超一流のプロフェッショナルでしょう。
そんな10億円以上も稼ぎ出す世界的トップアスリートと比較して、あなたは本当にプロフェッショナルでしょうか?という話では当然ありません。

世界的なトップアスリートは恵まれた身体能力と才能を持つ人が、常人には理解出来ないレベルの努力を積み重ね、更に世代ごとの厳しい競争を勝ち抜いて現在があるのだと思います。
またそんな人達で自身の現状に100%満足している人はおらず、常に課題と結果に高いレベルで向き合うメンタルの強さを持ち合わせていることでしょう。

さて、それでは警備員におけるプロフェッショナルとはどんな姿でしょうか?
間違いなく言えることはトップアスリートのみが立てるプロとしての舞台と比較するなら、(お金を稼ぎ出すという意味での)プロになるだけであれば、警備業界の門戸は遥かに広い筈です。
しかしながら、本来のプロフェッショナルという響きとは異なる警備員が多いことも残念ながら、否定出来ない現実ではないでしょうか?

警備とはお客様若しくはお客様に関連する方々の身体及び財産の安全と安心を守る大切な仕事です。
日々現場に足を運び、昨日と同じことをただ繰り返すだけでは『ど素人』です。
日々仕事の中で自分なりに課題と向き合い、仕事が終わった後にはその日を振り返り、着実にステップアップしていくことが大切ではないでしょうか。
それが警備員として現場で顧客満足を高める要因の1つと必ずなることでしょう。

またプロであるなら自ら学び、それを実践することは重要です。
『聞いていない、教えられていない』と口癖のように仕事の中で発する人もいますが・・・
人や組織から全てを与えられると思っている人はプロどころか、趣味以下です。
自分の好きなこと(趣味)なら、人にどうこう言われるまでもなく、苦も無く学びますよね?

・分からないことは先輩や上司に聞く習慣、また自分自身で調べる習慣
・技を盗む:自分よりスキルの高い人を見て、真似る習慣
・積極的に学ぶ:現在は書籍だけでなく、無料で知識を得る為のツールは沢山あります。
・顧客満足:よりお客様に満足して頂く為に何が必要かを常に考え、また実践する。

こういったことを高いレベルで日々積み重ねることを出来た人のみが、プロと呼ばれる領域に足を踏み入れられるのだと思います。
そしてその中でも更に一流の域に達した人が、その組織や業界を牽引する大きな力を持つのではないかと想像します。
所属する業界や組織、職位や職種により、学ぶべきことや実践すべきことは違います。
しかし、どうせやるなら真の意味でプロを目指しませんか!
毎度のことながら自戒の念を込めて。